日々の生活に、大切な糧を届けるフーディエーター

「1食」が、誰かの大切な日の糧になってほしい

「適当でいいや」と妥協して食事を済ませた日より、「これを食べたい」と少しこだわった食事をした日の方が、より素敵な思い出として残っていませんか。SNSに載せた写真、時間を共にした友人、そのとき話したこと。

お気に入りの服を着るといい気分になったり、髪型が決まれば自信がつくように、その1食が大切な1日の活力なってほしい。そんな「食」をお届けしています。

こんな料理があったらいいのにな。

JUNMICCHIは、身近な人と向き合うことから始まりました。一つ一つの声に、一品ずつ応えてきました。身近な人とのコミュニケーションを大切にしたい気持ちは、ずっと変わっていません。今販売しているグルテンフリーの商品も、友人の要望で開発しました。親しい友人に喜んでもらえてはじめて、その先のまだ知らないお客さんにも喜んでもらえる、そう考えています。

これまで自分の価値観に、他者の意見をうまく調和させながら答えを探し続けてきました。このスタイルが、私の性格にもあっているようです。

忙しくて時間がない人だけでなく、料理を+αで楽しみたい人に

私もそうですが、毎日仕事漬けだと食事も疎かにしがちです。20代から30代の一人暮らし世帯では、夕食は仕事帰りにコンビニで、という人も少なくないのではないでしょうか。

JUNMICCHIの商品は、温めて器に移すだけで、まるでレストランのテーブルに並ぶ料理のような味とビジュアルを再現できるようにしています。もちろん、食材のクオリティにもこだわっています。オンラインで注文できるので、調理時間はもちろん、買い物に行く負担もありません。

また、普段から料理をよくする人にも楽しんでもらえると思います。商品の一つ一つはシンプルに作っているので、カレーをコロッケにしたり、ハヤシライスソースをオムライスにかけたり、自分の料理のアレンジに使えます。料理の掛け合わせは無限なので、レパートリーの幅も広がるのではないでしょうか。JUNMICCHIとコラボした、独創的なレシピをSNSに載せてくてたら嬉しいですね。

一人一人の顔を思い浮かべてつくる「まかない」が原点になった

「将来、役に立ちそう」と、軽い気持ちで足を踏み入れた料理の世界ですが、いつの間にか10年以上の月日が流れていました。

最初に勤めたのは、席数140の比較的大きなバルでした。調理補助として食器の準備や食材の下ごしらえなどを担当しながら、少しずつ仕事を覚えました。中でも好きだったのが、前菜やサラダの盛り付けでした。お客さんの前に出されるその一品に集中して、おいしそうに美しく仕上げる。その小さな達成の一つ一つが楽しくて、毎日続けるうちに技術やセンスが磨かれたように思います。

仕事に慣れていくうちに、スタッフの「まかない」を任されるようになりました。まかないは、廃棄ロスになりそうな食材を使ってつくります。当然、食材のラインナップは毎時変わります。他の仕事をこなしながら、冷蔵庫のストック状況を確認し、使える食材をピックアップして今日のメニューを考える。そんな作業を毎日繰り返すうちに、「即興」でつくる料理の奥深さや楽しさに気づきました。

まかないは、スタッフとの信頼関係を強くするきっかけにもなりました。「美味しいまかないがあるから、今日も頑張るね」とたくさんのホールスタッフに言ってもらえました。キッチンスタッフからは、新しいメニューを相談されることが増えました。

一人一人の顔を思い浮かべながらつくる料理が、スタッフそれぞれの1日の大切な糧になる。ここでの成功体験は、今の活動の原点になっているように思います。

新しい世界へ踏み出すチャンスを与えてくれたのは、「トライしてみる」の精神

これまで「食」を起点にしながら、イタリアンやフレンチのシェフ、料理講師、出張シェフ、はちみつ料理研究家、豆腐品評会の審査員など、多くの現場で経験を積んできました。領域を広げながら実績をつくるうちに、最近は、バイネームで受ける仕事も増えてきました。

夏に開催されるタイ発祥の音楽フェス「S2O JAPAN 2019」では、VVIPエリアのフードディレクターを務めました。海浜幕張公園に4.5万人以上を動員する大イベントで、VVIPエリアには著名な人も多く訪れます。ここでは、気温が高くても傷みにくく、かつ高級感を演出できる料理を企画し、高級イタリアンのレストランチームに提供してもらいました。VVIPエリアには女性も多かったので、いわゆるインスタ映えしやすい料理にしようと、オペレーションや食器の演出にもこだわりました。目の前の料理に集中するだけでなく、エリア全体を俯瞰しながらお客さん満足度を高める。私にとってディレクターの仕事はチャレンジングでしたが、貴重な体験となりました。

また最近は、映像制作やメディア記事の演出に関わる仕事にも精力的に取り組んでいます。今年の2月にモデルプレスにて公開された久間田琳加さんの美ボディに関する記事では、趣旨にあった、あるいは見栄えを彩るという点でだけなく、クライアントの商材である調味料の魅力を引き出し、読者の期待にも応えらえる料理を製作しました。これまでの仕事とまた一つ違った「食」のフィールドで、クリエイティブさを求められる案件でした。

声をかけてもらった依頼は何であれ、トライしてきました。そうすることで、これまで体験したことない世界に新しい一歩を踏み出すための、出会いやチャンスに巡り会えました。しばらくして振り返ったときに、あの体験が今の仕事に繋がってる、そう感じることは多いです。これまで経験してきた一つ一つの点が繋がりから、朧げながらも「私らしさ」が見えてきたように思います。

「フーディエーター」として、食と幸せを届けたい

「FOOD + CREATOR = FOODIATOR」

自身を名乗るときに、「シェフ」や「料理研究家」だとしっくりこなかったので、単語を合わせて新しい言葉をつくりました。テーマや食材、食べる人・場所・時間など案件ごとに前提条件が大きく異なる中で、「一番喜んでもらえる料理を考えて制作する」ニュアンスを含ませたい意図があったからです。

これまでは、飲食の業界を中心に経験を積んできました。今後はその領域をさらに広げるべく、異業種の領域にも踏み込み、プロの仕事を見ながら自分の感性を磨きたいと思っています。音楽ライブやフェス、舞台、映像作品、テーマパーク、旅行といったテーマと、JUNMICCHIを掛け合わせて何を生み出せるか。日々変化する環境の中で、新しいことや面白いことを多く吸収しながら、JUNMICCHIならではの「食」と「幸せ」を届けたいです。

写真(料理):森山 広三
写真(人物):青山 航
文章:青山 航

JUNMICCHI

JUNMICCHI

FOODIATOR。2007年からシェフ、料理講師、出張シェフ、料理研究家、品評会審査員などの仕事を経て独立。4.5万人を動員したS2OJAPAN 2019ではVVIPエリアのフードディレクターを担当。ネットメディアや映像制作への料理素材も提供。調理からレシピ開発、イベントディレクションまで幅広くこなす。

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